株式投資の準備のために本を読んだほうが良いと言われても、どの本を読んだらわからないという人もいるでしょう。私自身も、色々な株式投資の本を読んできましたが、本当に役に立ったと思えるのは、読んだ本の10%ぐらいだと思います。この記事では、これまで私が読んできた株式投資の本の中で、最初に読んでおくと良いと思われるものを紹介します。
私が考える投資本の選び方
具体的なおすすめの株式投資の本を紹介する前に、まずは私が考える投資本の選び方を紹介します。
まず、株式投資で継続的に利益を得るには、株式投資の正しい知識が必要です。最近の株式投資の本では、若くして、短期間で大きな利益を出した方の株式投資の書籍が書店で幅を利かせています。しかし、このような方々の株式投信の方法は、運や投資の時期が利益の要因になっていることが多く、再現性があまりありません。言い換えれば、投資ではなく投機に近いのではないかと思います(エンターテインメントとして読むには面白いと思います)。
やはり、誰にでも再現性のある、株式投資での利益の出し方は、株式投資の正しい知識に基づいたものしかないと思います。したがって、読むべき本は、あまり派手なタイトルではない、株式投資の王道を紹介したものを選択すべきだと思います。
全面改訂 超簡単 お金の運用術
本書は株式投資を始める前に、お金の運用方法の全体像を確認するための本です。「本書の目的は、(1)極めて簡単だけれども、(2)現実的にほぼベストに近くて、かつ、(3)無難なお金の運用方法を、読者にお伝えすることにある。」と冒頭で述べられています。私的には、この本で述べられていることをもとに、お金の運用を進めていけば、それなりの資産は作れると感じている。
実際、この本では、国内株4割と外国株6割の比率で投資することを進めているが、私も自分の資産の約半分を外国株で投資していたおかげで、円安が進んでいる現在、外国株の配当収入が日本円で2割増しになっています。
難点は出版の時期が古く、改訂版でも2013年(私が読んだのはさらに前の2008年版)の出版なので、紹介されている投資先は参考にならないところです。
しかし、お金の運用方法の基本は変わらないので、読む価値はあると思います。
めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ダイヤモンドザイが作った「株」入門 改訂第2版
この本もちょっと古いのが難点ですが、株式投資の概要をつかむには最適な本です。実際、絵や画像の部分が多く、字が少ないので、短時間で読むことができます。
ただ、この本で得られるのは本当に概要のみで、この本を読んだだけで株式投資ができるとは思はないほうが良いでしょう。
本というよりは、雑誌に近い作りです。
世界一やさしい 株の教科書 1年生
この本には、株とは何なのかから始まって、株価チャートの見方、銘柄の選び方、銘柄の管理の仕方といったことの基本が書かれています。この本を一通り読めば、株式投資の基本は一通りつかめるはずです。
ただ、色々な情報を詰め込んでいるため、一度読んだだけで、すべてをつかむことは難しいでしょう。折に触れて、読み返す必要があります。
株式投資についての情報はあふれかえっていますが、株価は所詮、投資家の心理が作り出す需要と供給の関係で決まるので、たくさんの情報が使えれば、儲かるというものではありません。
言い換えれば、この本に書いてあるような基本事項を抑えておけば、株式投資は十分にできると思います。
私も、色々と株式投資のテクニックを試したりもしますが、結局はこの本に書いてある基本に戻ることが多いです。