クレジットカード

私が考えるクレジットカードの選択

 生活費の節約にクレジットカードが役立つことがわかっても、どのクレジットカードを使えば良いのかを悩む人もいるでしょう。実は、どのクレジットカードを使っても生活費の節約に役立つというわけではありません。なぜなら、クレジットカードにはそれぞれに特色があるからです。この記事では、私が考えた「生活費の節約に役立つクレジットカードの選択時に考えるべきこと」について紹介します。

クレジットカードの選択で重要視するべき点

 クレジットカードの選択において最も重要視すべきなのは、「支払いのたびにたまるポイントの種類」「ポイントの還元率」です。

 クレジットカードの支払いで貯まるポイントには、dポイント、Pontaポイント、PayPay、楽天ポイント、Tポイント、マイレージ等様々なポイントがありますが、自分の生活範囲でどのポイントが最も使いやすいかを考える必要があります。

 以前は、クレジットカードのポイントといえば、マイレージを貯めて、ビジネスクラスで海外旅行に行くというのが圧倒的に支持されていましたが、現在では、各携帯電話会社が、顧客の囲い込みのためにポイントの仕組みを充実させており、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイントが貯めやすいうえに、日常生活で使いやすいという状況になっています。

 私も、以前はクレジットカードのポイントは、マイレージを中心に貯めていて、ビジネスクラスで海外旅行に行くという経験を何度もしました。しかし、コロナ禍となり、気軽に海外旅行に行くということもできなくなったので、最近では、dポイントを中心に貯めています。ただ、コロナが落ち着いたら、また海外旅行に行こうと考えていますので、マイレージも同時に貯めています。

 ポイントの還元率は、1%程度あれば良いと考えています。あまりに高い付与率は、改定されることが多く、いつまでも続くわけではないからです。逆に、0.5%程度だと、思ったほどポイントが貯まらないので、おすすめできません。

 さらに、多くのポイントには有効期限がありますので、有効期限内にある程度貯めることと、使うことができるポイントを選択する必要があります。

クレジットカードの年会費

 クレジットカードには年会費が有料のものと無料のものがあります。クレジットカードは年会費無料のもので十分という意見もありますが、複数枚のクレジットカードを所有するなら、有料のものを1枚は持っておくべきだと思います。有料のものでは、旅行傷害保険等の付帯サービスが充実しているという点が強調されることが多いですが、私が有料のものを持つべきだと考える理由は、サポートデスクにつながりやすいという点です。特にゴールド以上のカードでは、専用デスクが用意されていることもあり、電話をかけて待たされるということがほとんどありません。これは、カードの紛失や海外でのトラブル時にはとても心強いです。さらに、サポートデスクでは、レストランの予約や観光のアドバイスを受けるといったことも可能で、できる秘書を抱えている状況にできます。

 ただ、とりあえず最初に1枚クレジットカードを持つというのであれば、年会費無料のもので十分だと思います。

クレジットカードの国際ブランドの選択

 クレジットカードの「国際ブランド」とは、世界で利用するための決済システムのネットワークを持つブランドのことで、クレジットカードの券面に記載されているVISAやMastercardのことです。これに対して、クレジットカードの発行元が持っているブランドのことを「カードブランド」といい、クレジットカードを発行する会社のことを「カード会社」や「イシュア」といいます。例を挙げると、三菱UFJニコスというカード会社が、「NICOS」「DC」といったカードブランドのクレジットカードを発行しており、これらのブランドと契約を結んだ店舗でクレジットカードを利用することができるのですが、このようなカードブランドは、海外での決済システムを持っておらず、海外で利用できるようにするには、VISAやMastercardといった「国際ブランド」と提携する必要があるのです。

 クレジットカードの5大国際ブランドとして、Visa、Mastercard、アメリカン・エキスプレス、JCB、Diners Clubがありますが、最近ではこれらに銀聯(ぎんれん)カードとディスカバーカードを加えて7大国際ブランドと呼ばれることもあります。

 国際ブランドは、決済機能に特化した決済カードブランドと旅行やエンターテインメントのサポートを充実させたT&Eカード(トラベル&エンターテイメントカード)に分けられます。前者には、Visa、Mastercard、JCBが該当し、後者にはアメリカン・エキスプレス、Diners Clubが該当します。

 5大国際ブランドブランドのうち、圧倒的な世界シェアを持つのがVisa(約6割)で、これに続くのがMastercardです。VisaとMastercardで世界シェアの80%近くになります(2015年NILSON REPORT調べ)。

 クレジットカードで最も重要なのは、使えるか使えないのかというところです。したがって、「とりあえず1枚クレジットカードを持つ」というのであれば、選択すべき国際ブランドはVisaということになると思います。

 もし複数枚のクレジットカードを所有するというのであれば、それぞれ異なる国際ブランドを選択すればよいと思います。

とりあえずクレジットカードを1枚持つなら

 現在、とりあえずクレジットカードを1枚持つというのであれば、自分が契約している携帯電話(スマホ)会社に紐づいているクレジットカードを持つのが良いと思います。ドコモであればdカード、auであればau PAY カード、ソフトバンクであればPayPayカードといった具合です。ただ、ソフトバンクとPayPayカードの関係はまだ発展途上なので、関係がわかりにくく、これからのサービスの充実に期待というところです。

 特におすすめなのはdカードとau PAY カードだと思います。これらのカードは公共料金の支払いでも1%のポイントが還元されますし、ゴールドカードであれば、携帯電話利用料の10%のポイントが還元されます。携帯利用料金だけでも、これらのカードで支払うようにすれば、それなりのポイントが貯まると思います。いきなりゴールドカードにする必要はなく、始めは、年会費無料のカードで十分です。



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